モラハラ被害者必見!相手に会わずにできる離婚調停の流れと費用を調査

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離婚調停をするとなると、

・どのような期間どうやるの?
・費用は高額になる?

と疑問を持った方が解決できるブログです。

この記事「モラハラ被害者必見!相手に会わずにできる離婚調停の流れと費用を調査」を読むと、調停の流れや費用、期間が5分で分かるようになります。




離婚調停は調停委員を通して両者の妥協点を見いだす場所

離婚調停は家裁でお金などの取り決めを行なう流れ

調停は裁判のように勝ち負けを決めるのではなく、調停委員を通して話合いし、お互いが合意することで紛争の解決を図る手続です。

離婚調停になると、夫婦の調停委員が間に入って主に5つのことを取り決めます。

  1. 財産分与
  2. 慰謝料
  3. 子どもの親権
  4. 子どもの養育費
  5. 子どもとの面会

基本的に取り決めを行っていく順番は、子どもの親権→財産分与、養育費といった流れで、一つづ話を解決していきます。

とくに親権は必ず親権者を決める必要があるので、そこが決まらないと他の話が進まなかったり、離婚することもできません。

離婚調停の期間は平均3か月はかかることが多い

離婚調停は夫婦の状況によって異なりますが、平均回数は3~6回程行ないます。期間にすると3か月~6か月になります。

筆者は財産分与と養育費だけの調停で6回調停し、期間は8か月かかりました。まれに10回以上行う方もいますが、その場合は1年以上かかっていることになります。

離婚調停の流れは4つステップで基本行われる

離婚調停の流れは4つステップで基本行われる

離婚調停は、主に4つの流れで進めていきます。

  • STEP1:離婚調停の申し立てをする
  • STEP2:第1回目の調停
  • STEP3:第2回目以降の調停
  • STEP4:調停が成立または不成立

離婚調停の流れ1家庭裁判所に調停の申し立てをする

離婚調停をするには、家庭裁判所に離婚調停の申し立てをします。その申し立てには、申立人が5つの必要な書類を用意します。

  • 夫婦関係調整調停申立書
  • 申立人の戸籍謄本
  • 申立人の印鑑
  • 相手の戸籍謄本
  • 年金分割のための情報通知書

夫婦関係調整調停申立書は、離婚調停の申込書にあたります。この書面に離婚したいことや財産分与、親権など自分が希望する離婚条件などを書きます。

印鑑はシャチハタやゴム印は使用できませんが、認印が使えます。戸籍謄本もマイナンバーを持っている人であれば、コンビニから発行したもので利用できます。

戸籍謄本の交付方法についてはコチラをご覧ください。

急に戸籍謄本が必要だけれども、「どこで取得したらいいか分からない」「休みの日に取得したい!」と困っている方が解決できるブログになっています。この記事を読めば、わざわざ仕事を休んで慌てて役所へ取りに行くことを防ぐこともできます。

離婚調停の流れ2第1回目が始まる

必要な書類をすべて用意し家庭裁判所に申立てを行うと、しばらくすると自宅宛てに裁判所から第1回目が実施される日程が記載された通知書が届きます。
相手にも通知書が届くので、この時点で知ることになります。

調停は裁判所が開廷している平日の10時から17時までの間で行なわれるので、離婚調停の開催日もその開いている日時が記載されています。
相手の日時は日にちは同じですが、時間はずらしてあります。調停委員に聞いたところ、30分ずらしてあるとのことです。

調停当日は、決まった時間までに家庭裁判所へ出向きます。そして、調停を担当している窓口で受付をすませ、指示された待合室で調停委員が呼ばれるまで待ちます。

調停室に呼ばれる順番は申立人が先になります。
調停員に呼ばれると一緒に調停室に移動し、2人の調停委員から簡単な挨拶と調停のルールを説明されます。

そして、事前に提出した夫婦関係調整調停申立書をもとに、調停委員が質問が始まり回答をします。
調停委員の質疑応答が終わると先ほど待っていた待合室に戻り、また呼ばれるまで待ちます。待っている間は相手が調停委員に呼ばれています。

このような流れを繰り返し行いますが、1~2時間程度かかります。調停には午前と午後と分けて行っているので午前の方は昼休憩の12時まで、午後から開始した調停は家庭裁判所が閉まる17時までには終わります。

筆者は毎回調停には3時間ほどかかり、初回は4時間かかりました。

決める内容がその日に双方の合意があれば、調停は成立となり終了しますが、できなければ、調停委員から「次回の調停で」と切り出し、次の調停の希望日時を聞いてきます。そして相手と調整してくれます。

調停は月1、2ペースなので、聞かれる希望月日は前回の調停から約1か月後に設定されることが多いです。双方のスケジュールが合わないと、1か月間も空くことがあります。

なお、筆者が経験した離婚調停の様子や待合室の雰囲気をまとめましたので、コチラをご参考ください。

離婚で調停するとなると、「調停って、どんな雰囲気の場所?」「相手と会わないようになっているの?」と疑問に思った方が解決できるブログです。この記事を読むと、初めてする方でも簡単にポイントが分かります。なぜなら、筆者が体験談を紹介しているからです。

離婚調停の流れ3第2回目以降が実施される

2回目以降の調停は、第1回目と同様の流れで行ないます。前回の調停で調停委員からやってほしいことや用意してほしい資料などがあれば、調停委員に渡します。

離婚調停は財産分与の話があるので、多くの方が通帳のコピーや財産目録として通帳残高の資料を作ってくるように頼まれます。

筆者の場合は、調停までの期間に作成し、弁護士にメールで添付し、弁護士が家庭裁判所にメールで送付してくれました。
資料の作りはとても大変です。1つ1つきちんと対応しておかないと、調停委員の印象が悪くなることがあるのできちんとやるようにしてください。

元夫の弁護士は書類を出さなかったり、調停日になった夜に書類を家庭裁判所へメールで添付したりと対応が酷かったので、最後の方は調停委員も呆れていて書類は届かないだろうと諦めた態度でした。

離婚調停の流れ4成立した場合は調停が終了

双方の折り合いがつくと、離婚調停は成立です。そして、調停で取り決めた内容を調停調書にして、1~2週間ほどで自宅にが届きます。

そして、届いた離婚調書と離婚届を持参して、10日以内にお住いの役所へ出しに行きます提出期限を過ぎていた場合は、罰金を科されることもあるので届いたら、すぐに持参するといいでしょう。

なお、調停が成立すると、相手と会う可能性があります。その体験談をまとめましたので、合わせてご覧ください。

離婚調停をすると、「成立したときは、どのような流れになるの?」「調停が成立したけれども、離婚した日はいつ?」と疑問を持った方が解決できるブログになっています。 この記事を読むと、離婚調停が成立したときの流れや注意することが体験談を元に分かります。

離婚調停が不成立した場合は再度話し合いか裁判へ進むことが多い

夫婦間の言い分が調停では解決不能であると判断された場合は、調停不成立として終了します。そして、再度夫婦間で話し合うか、離婚裁判へ進むかという流れになります。

日本では離婚の審判はかなり珍しく、審判に移行することはほとんどありません。話し合いができなかった方は裁判になることが多いです。

離婚調停の費用は平均2,000円から3,000円かかる

離婚調停にかかる費用は裁判のように高額になると思っている方が多くいますが、自分だけで行うと平均2,000円程で行うことができます。

  • 収入印紙代:1,200円
  • 郵便切手代:  約800円

このほかに離婚調停を申し立てをする際に必要は戸籍謄本など必要な書類を用意しなければならないので、その交付代がかかります。その費用を含めると、約2,500円で申立てすることができます。

離婚調停にかかる費用は弁護士をつけると高額になる

離婚調停の費用はかかりませんが、調停が行える家庭裁判所が決まっています。基本的に、相手方の住所地の家庭裁判所になるので、相手やご自身の別居先が遠方になると交通費がかかります。

筆者の知り合いは離婚前に実家に戻ったので、毎回調停を行うたびに新幹線を乗って通っていたので、交通費がかかったとのことでした。

また、調停は自分だけでできますが、最近は弁護士をつけて調停を行う人が増えています。そのような場合は、離婚調停以外に弁護士費用が発生するので高額になってしまいます。

筆者も弁護士をつけて離婚調停をしたので、その時にかかった費用などまとめ記事があります。併せてコチラをご覧ください。

離婚調停するとなると、「弁護士を立てたいけれども、いくらかかる?」「弁護士の相場費用を知りたい!」とお悩みの方が解決できるブログになっています。 この記事を読むと、離婚調停でかかる弁護士費用の相場や加算される費用が簡単に分かることができます。

離婚調停で通帳が必要になることが多い

離婚調停で必要な持ち物な持ち物は11個

離婚調停でいる持ち物は調停員から言われたもの以外とくに必要ありませんが、以下のものを持っておくと何かあったときに便利なのでオススメです。

離婚調停で持って行くといいオススメの持ち物

  • 裁判所からの送達書類
    裁判所から送られてきた書類は必ず持参しておくようにしましょう。
    「離婚調停の呼び出し状」には、事件番号が記載されており、家庭裁判所でどの事件の調停か伝えるときに使います。
  • メモ・筆記用具
    録音や録画はできません。
    有利な調停にしたい場合は、調停委員に言われたことや気になったこと、感じたことなどを必ず書きとめるようにしましょう。
    また、次回の調停までに調停委員が準備することを伝えられる場合があるので、メモがあると便利です。
  • スケジュール帳
    次の離婚調停期日を決める際に、自分のスケジュールを把握できるものを持って行く必要があります。
  • 身分証明書
    調停に入る前に本人確認をされる場合があります。そのため、運転免許証など写真付きの身分証明書を持参するといいでしょう。
  • 印鑑
    裁判所に提出する申請書や調停取下書、書類を受け取った受領書など、裁判所では印鑑を押して提出する機会が多くあります。
    そのため、印鑑は裁判所に出向く際には必ず持参するといいでしょう。印鑑は認印で問題ありませんが、シャチハタはNGです。
    筆者は認印と100円ショップで購入した小さい朱肉をいつもペンケースに入れて持参していました。
  • 振込に使う銀行の口座番号のメモ
    慰謝料・養育費を受け取ることになった場合は、振込口座を裁判所に伝える必要があります。
    金融機関と店舗名・預金の種別・口座番号・口座名を事前にメモしておき、必ず持参してください。筆者は共有財産の話が毎回でてきたので、自分、子どもの通帳や全て通帳をコピーしたものを常に持ち歩いていました。
  • 調停で話したいことをまとめたメモ
    初回の調停は場の雰囲気に緊張し、大体の方がうまく話せれなくなります。また相手の言い分に腹が立ち、整理して話すことができないことがあります。
    そのため、言いたいことを箇条書きでまとめておくといいでしょう。箇条書きですと、パッと目に入るので言いたいことが思い出しやすいです。
  • 財産分与リスト
    財産分与を調停で話し合う場合は、夫婦の間にどのような共有財産があるか、すべてリストに書き出して持参する必要があります。
    財産は家や車・預貯金・生命保険などの有価証券・家具といったモノから住宅ローンや教育保険の支払いまでも財産の対象となります。
  • 提出した書類のコピー
    すでに家庭裁判所に提出した書類を調停委員に質問されることがあります。そのため、提出した書類のコピーを持参すると、読み返せれて便利です。
  • 印鑑
    財産分与の金額を計算するようなときには、電卓が必要になります。養育費を決める場合にも、夫の収入額を月額から年額に直すなどの作業があります。
    金銭関係を含む調停の場合は、必ず持参してください。
  • 本や雑誌、スマートフォン
    相手と調停委員の話をする時間が30分程ありますので、調停の待ち時間を過ごすために、本や雑誌、スマホなどを持って行くことをお勧めします。
    調停と関係ないものを持っていくことで、緊張がほぐれうまく調停委員と話すことができるようになるかもしれません。

離婚調停では清潔感でシンプルな服装で出席しよう

離婚調停では清潔感でシンプルな服装にしよう

離婚調停での服装は自由なので、何を着ても問題ありません。

ただし、ブランド品や高価なアクセサリーなどを身に付けていくと、調停委員に「慰謝料が欲しい!」と訴えても、説得力がありません。お金の亡者と思われ、印象を間違いなく悪くします。

なので、清潔さを大切にした常識の範囲内の服服装にしておくといいでしょう。

筆者がした調停の待合室では、男性はスーツ、女性の方はブラウスにスカート、パンツスタイルが多かったです。
一度ギャルの服装をした人を待合室で見かけましたが、やはり目立っていました。

離婚調停に子どもを連れいくことはできる

離婚調停に子どもを連れいくことはできる

家庭裁判所には子どもは連れて行くことはできます。離婚調停の調停室も小さい子どものみ入室が可能です。一人で待てれる子どもの場合は、待合室だけになることがあります。

筆者が出向いた家庭裁判所の調停の待合室には、子ども向けの絵本が数冊置いてありました。絵本の内容は「お父さん大好き」「お母さんはあなたが大事」といった内容ばかりでした。

離婚調停では子どもを預かってもらうことがオススメ

離婚調停は上記で書いた通り、時間がとてもかかります。待合室は飲食厳禁で静かにしなければならないので、置いてある絵本だけでは子どもが大人しく待つことは苦痛です。

また、待合室の雰囲気はあまりいいものではありません。調停室で話した親権やお金の話などは、待合室で弁護士と打ち合わせしたり、相談したり人が多いので教育上よくありません。

なので、言葉を理解できる子どもの場合は連れてくことをやめた方がオススメです。

誰か見てくれる人がいる場合は、預けれるようにお願いをしておくといいでしょう。預け先が見つからないときは、役所に問い合わせると一時的に預かってくれるサービスや施設を紹介してくれます。

離婚調停を有利にするポイントは誠実さになる

離婚調停は調停委員に信じてもらうことで有利になる

離婚調停は調停委員という人を通じして取り決めを行ってきます。調停期間しか会わない人ですが、調停委員との人間関係の構築がとても大切で、この構築がしっかりできていないと有利に持っていくことができません。

その構築を築き上げるには3つのことを大切にするようにしましょう。

  • 清潔さ
  • 言葉遣いの丁寧さ
  • 誠実さ

たったこの3つを大切にしていくだけでも、離婚調停の流れがかなり変わります。調停委員もやはり人なので、印象や態度がとても重要です。
とくに相手の態度が悪かった場合は、より有利に進めることも可能です。

離婚調停の体験談 最後まで誠実さを貫き通し希望通りへ

筆者の相手も弁護士ともにルーズなやり方で、書類が届かなかったり、こちらが送付した書類を紛失されたりしました。

初回の調停では調停委員が話が通じない相手と判断し、こちら側に相手の要望に折れることに説得をしてきました。
しかし、筆者は子ども優先で話を進めていましたので、折れることはありませんでした。

何度か平行線状態があり理不尽なこともありましたが、調停委員や自分の弁護士に言われたことはきちんと書類で作ったりしていました。

その結果、調停の終盤では、調停委員も相手から提出される書類や回答は諦めている状態でになりました。
そして、筆者が子どもが最善になる方法が調停委員に伝わり、相手の言い分は退ける形で調停を進めることができ成立しました。

筆者自身は第一印象が良いか悪いかは分かりませんが、相手側が酷かったことで自然と自分の株は上がりました。さらに、毎回調停には真摯に姿勢で挑みました。

この結果、やはり、調停委員も平等に見ると言っても人なので、誠実な対応は大切ということを実感し、有利に進める武器の一つと考えています。

離婚調停の流れを知っておくことで心の準備をしよう

離婚調停は

  • 4ステップの進め方で期間は3~6か月
  • 費用は2,500円程でできる
  • 服装はシンプルでメモは持参しよう

この3つは押えておこう。

離婚調停は調停委員を通すため、向かう姿勢が大切です。求められた資料を出さないなど、態度が悪いと調停委員への印象も悪くなり、よくありません。
そのため、相手が変な要求をしてきたり、調停委員と相性が悪かったりすることがありますが、その場合でも必ず真摯な態度で挑むようにしてください。

では、次はコチラを目に通しましょう。知っておいて損はしない情報です。

離婚調停するとなると「どのようなメリットがあるか知りたい!」「デメリットが分からなくて不安」と悩んでいる方が解決できるブログです。 この記事を読むと、有利になる調停への進め方のカギが見つかります。
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