パニック障害を自分で治していく方法とコツ

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パニック障害となると

・どのような治療で期間はどのくらいかかる?
・自分で治すことができるの?
と疑問を持った方が解決できるブログになっています。
この記事「パニック障害を自分で治していく方法とコツ」を読むと、パニック障害の治療法と自分で治していくときのポイントが分かります。




パニック障害の治療期間は1年はかかる

パニック障害の治療は、神経科やメンタルクリニックの問診と身体的な検査から始まり、体と心の症状や状況等に合わせて治療を行なっていきます。

必要に応じては、血液検査や脳の検査、神経系の検査、心理テストなども行います。

パニック障害の治療は薬物治療が中心になる

パニック障害の治療法としては、薬物治療が中心となります。

パニック障害の原因が脳内の神経伝達物質の機能に異常が生じて起こる説が有力のため、向精薬と呼ばれる薬を飲むことで、脳や神経に直接働きかけ、パニック障害の症状を改善する治療法です。

最近では、副作用が少ない薬が開発されているので治療効果も上げつつ、体への負担も減ってきています。

パニック障害に処方される主な薬は、三環抗うつ薬やSSRI、ベンゾジアゼピン系薬物などです。

三環抗うつ薬はパニック障害の治療薬として多く使われていましたが、効果があるだけ副作用がとても強く、今では効果は同じでも副作用が少ないSSRIが処方されるようになっています。

ただし、このSSRIは効果が現れるまで最低でも2~4週間かかります。薬の相性もありますので、長い人は8~12週間と3か月以上でやっと実感してきたという結果もでています。
そのため、薬だからすぐに効くと思わずに、焦らず根気よく治療を進めていくことが大切に鳴ります。

そして、ベンゾジアゼピン系薬物は抗不安薬と呼ばれていますが、こちらとSSRIと組み合わせるとパニック発作に有効なため、一緒に処方されることが多いです。

パニック発作・予期不安・広場恐怖・うつ病に効果がある薬の主な副作用

三環系抗うつ薬…口の渇き、眠気、便秘、かすみ目、睡眠障害、めまい、性機能障害など
SSRI…吐き気、眠気、不眠、頭痛、震えなど

パニック発作・予期不安に効果がある薬の主な副作用

ベンゾジアゼピン系薬物…倦怠感・眠気・ふらつき・記憶力低下・集中力低下など

パニック障害は薬が処方されて約3週間で症状が軽くなる

パニック障害の症状で異なりますが、薬が処方されて3~4週間で発作が軽くなると言われています。
3か月ほどで発作がおさまり、その後1年から1年半ほどは薬物治療を続けながら、薬を減らし最後は0にしてきます。

ただし、病院にかかり薬を飲み6~8週間過ぎても、発作などの症状が軽くならない場合は治療の見直しをしたほうがいいこともあるで、医師に相談したり、セカンドオピニオンを見つけるといいでしょう。

広場恐怖症があるパニック障害は精神治療も一緒にする

パニック障害でも広場恐怖症が発症した場合など症状によっては、薬物治療と合わせて精神治療を行なうことがあります。

パニック障害の精神治療で多く用いられているのは、「認知行動療法」と「自律訓練法」になります。

「認知行動療法」は認知のゆがみを正しい行動に修正していく治療方法で、広場恐怖症の治療に大きく効果をもたらしています。
そして、合わせてパニック障害の症状を軽くすることができます。

ただし、この治療法はパニック障害の治療の実績が豊富でなければ、十分な効果を上げることができなかたっり、治療に時間がとてもかかることがデメリットと言われています。

パニック障害に効く自立練法は企業の講習でも使われるテク

自立訓練法はドイツの精神科医が考案したリラックス法で、自分でリラックス状態を作り出す方法です。

この訓練法は比較的に短い時間で覚えることができ、リラックス効果が高く、心と体の安定にとても役立つので、スポーツ選手やアスリートがメンタルトレーニングで活用することがあります。
また、企業によってはメンタルヘルスの一環として取り入れているところもあるほど、幅広く用いられています。

パニック障害の治療で自分ができる自立訓練法とコツ

自律訓練法を行なうと、アルファ波が増え皮膚の温度が上がります。すると、血圧が安定し血行が良くなるので、心身の緊張がほぐれる効果が働きます。また、胃腸の働きも正常に保つこともできます。

自律訓練法の効果
● 精神安定
● 血行促進
● 抗ストレス効果
● 集中力アップ
● 疲労回復
● イライラ解消
● 消化器や循環器、呼吸器のトラブルの緩和
● 自己管理能力のアップ など

パニック障害の治療法「自立訓練法」はリラックスの姿勢で!

自立訓練法を始める前には、まず体を締め付けない服で行なうようにしてください。時計やアクセサリーも取るといいでしょう。

そして両足を軽く開き、手を自然に伸ばした仰向けで寝るか、椅子に深く腰かけ、足を床に着けて軽く開き、手を太ももの上に置いた状態のどちらかの姿勢で行ないます。

軽く目を閉じて、ゆっくりと腹式呼吸しながら、「気持ちがとても落ち着いている」と暗示をかけていきます。

次に6つのステップで暗示をかけていきます。まずは重感公式を行ないます。まずは利き腕から順にゆっくりと心の中で何度も暗示をかけます。

たとえば、利き手が右手の場合は、以下の順番になります。

  1. 右手が重たい
  2. 左手が重たい
  3. 右足が重たい
  4. 左足が重たい
  5. 両手両足が重たい

利き腕から始めてもうまく行かない場合は、反対の腕から行なうと成功することがあるので、どちらの腕から始めるか自分に合った方法で行なっても大丈夫です。

この方法が完了したら、2つ目は温感公式を行ないます。重感公式と同じで手順で行ないますが、暗示する内容が「右手が温かい」「左手が温かい」になります。

3つ目は心臓調整公式で、「心臓が規則正しく打っている」と暗示を何回ゆっくりかけます。そして、4つ目の呼吸調整公式に移り、「楽に呼吸している」となります。

5つ目は腹部温感公式「お腹が温かい」、最後の額部冷感公式「額が気持ちよく涼しい」と暗示を何度もかけます。

この練習を全て終えれば、自立訓練法は完了です。

自立訓練法を終わったときは消去動作も忘れずに行なおう

自律訓練法が終わったら、3つの流れを行なってください。

  1. 両手をグー、パーを5、6回します。
  2. 両肘を曲げたり伸ばしたりを2、3回行ないます。
  3. 大きく背伸びして、ゆっくり目を開けていきます。

この消去法を毎回最後に行なわないと自律訓練法がうまくできなくなりますので、忘れないようにしましょう。

自立訓練法は毎日するとパニック障害の治療に効果がでてくる

自律訓練法は初めて行なうと、すぐには重さや温かさを感じることはとても難しいことです。時間がかかりますが、焦らずに毎日少しずつ繰り返し練習してください。

毎日、自立訓練法をするときに3つのポイントを気にかけると、さらにうまくできるようになります。

  1. 食後や空腹時は避ける
  2. 静かな部屋でする
  3. 意識的に「重たい」「温かい」と感じないようにする

慣れてくると、毎回試合会場が変わるスポーツ選手やアスリートと同じように、いつでもどこでも自立訓練法ができるようになります。

さらに2つの目の静かな部屋作りに加えて、アロマを焚くと香りでリラックス効果が働き、気持ちがいい部屋作りできます。

パニック障害の治療は時間をかけて焦らいないこと

パニック障害の治療は

  • パニック障害の治療は薬物で中心で長期間かかる
  • 広場恐怖症がある場合は精神治療も合わせて行なう
  • 自分で治療できる自立訓練法が効果がある

この3つを押えておきましょう。

パニック障害の治療は時間がかかるので、焦らず自分のペースで行なうことが大切です。
病院で自分に合った薬を飲みながら、自分でできる自立訓練法を行い改善の効果をゆっくりと高めていきましょう。

そして自立訓練法を行なうときは、リラックスしやすい服装やお部屋作りをすることがうまくできるコツです。

リラックス効果が高いアロマを使うと上達しやすいので、自立訓練法を行なうときは一緒に使ってみてください。

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