モラハラとなると、
・アスペルガー症候群の特徴を知りたい
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アスペルガー症候群は発達障害の1つで4つの特徴がある
アメリカの精神医学会では、2013年からアスペルガー症候群という分類はなくなり、従来の自閉症も含めて自閉スペクトラム症に統一されているようです。
この発達障害であるアスペルガー症候群および自閉症スペクトラムは、共通した特徴が3つあります。
- コミュニケーションや対人関係が苦手
- 限定的な興味やこだわり
- 感覚の偏りや動きがぎこちない
さらに、アスペルガー症候群の特徴は主に以下の特徴になります。
アスペルガー症候群は曖昧な表現が苦手であることが特徴
人とのコミュニケーションは苦手で、とくに曖昧な表現や行間を読むことが苦手です。
- あいまいな言葉や指示が苦手
- 指示されたこと以外はできない
- 相手の表情を読み取り理解することが苦手
ただし、アスペルガー症候群は知能や言葉の発達は遅れていないので、表向きにはコミュニケーションがとれます。そのため、子どもの頃は気づかずに、大人になって診断されることがあります。
体験談 心情を理解して行動を取ることはできなかった元夫
筆者の元夫もこの発達障害で、明確にやってほしいことを分かりやすく伝えると話はスムーズにことは進みます。
しかし、女心の理解は難しかったようで、当時、障害を知らなかった筆者とはよく夫婦喧嘩に発展し、「何がしたいか、言いか分からない」と元夫に言われました。
筆者なりにかなりハッキリ気持ちを言っていましたが、元夫は心情を理解し、悟って行動を起こすという思考が苦手なようでした。
そのため、気持ちを訴えるよりは、その気持ちにならないようにするためにやってほしいことを伝えると、夫婦喧嘩にならなくなり、過ごしくなりました。
アスペルガー症候群の特徴は人間関係は曖昧な表現が苦手
人とのコミュニケーションは苦手で、とくに曖昧な表現や行間を読むことが苦手です。
- 会話が一方的で会話が続かない
- 自己中心的な行動が見られる
- 空気を読むことが苦手
- 他人に関する興味が低い
他者への関心がかなり薄いので、人への気持ちを分かることが難しいです。そのため、会話が一方的だったり、自分の興味のない話だとまったく関心を示すことはありません。
アスペルガー症候群はとてもこだわり強い特徴をもっている
人は興味や関心を持ちますが、アスペルガー症候群は固執して関心や興味を持ちます。なので、関心があるものに対しては、まれな記憶力や集中力を見せることがあります。
逆に自分ならではのこだわりがとても強いので、スケジュール変更など突発的なことには対応しづらい傾向があります。
- 記憶力や集中力が非常に高い
- ルールを忠実に守る
- 融通を効かせることが苦手
- 要領があまりよくない
アスペルガー症候群は感覚の偏りがあり偏食の傾向がある
感覚が過敏だったり、鈍感だったりすることがあります。
また、手先が不器用、球技が苦手など動きのぎこちなさがみられることもあります。
- 偏食
- 特定の音や感触を好んだり、嫌ったりする
- 暑さや寒さ、痛みに対して鈍感である
- 姿勢が独特
アスペルガー症候群の特徴がモラハラと間違われやすい
アスペルガー症候群は自分中心に考えた行動を取るように見られることから、結婚後は協力し合ってく関係になる家族とトラブルを作りやすくなります。
人の気持ちを察することが得意ではないため、相手が感情的な時でも空気を読めず傷つける言葉をいいやすいです。
そのため、相手からは言葉の暴力に間違われ、モラハラと思われてしまっています。
しかし、実際はアスペルガー症候群の人はモラハラをしているつもりは全くありません。
アスペルガー症候群が間違われる自己愛性パーソナリティ障害
アスペルガー症候群は自己中心的な行動や言動するように見られることで、自己愛性パーソナリティ障害と間違われることがあります。
しかし、2つの障害は全く異る要因です。
アスペルガー症候群が含まれる自閉症スペクトラムは発達障害で、先天的な脳の機能障害になります。
一方、自己愛性パーソナリティ障害は名前に入っている通りパーソナリティ障害で、原因は生まれながらか素質か、親からの愛情不足によるものかと、はっきりと解明されていません。
自己愛性パーソナリティ障害の特徴を見てみると、アスペルガー症候群の特徴とは重なる部分がありません。
【自己愛性パーソナリティ障害の9つの特徴】
- 自分の価値を誇大的に評価している。
- 夢想にとらわれている。
- 自分は特別な存在だと信じている。そんな自分を理解できるのは特別な人だけだと信じている。
- 過剰な賞賛を求める。
- 特権意識を持っている。
- 自分の利益のために巧みに人を利用する。
- 人への共感性に欠ける。人の人格や気持ちを無視する。
- 嫉妬する。または人が自分を嫉妬していると思い込む。
- 尊大で傲慢な態度や行動。
アスペルガー症候群は人とのコミュニケーションが苦手なので、人を巧みに利用することができませんが、自己愛性パーソナリティ障害は自分を良く見せたいため、口がとてもうまいことが特徴的です。一般の人では精神障害と気づきません。
また、アスペルガー症候群は人に対して関心がとても低いので、褒められることを求めませんが、自己愛性パーソナリティ障害は自分が世の中で特別ということを人に理解してほしいと承認欲求が強いため、認めてもらうことをすごく求めます。
このようにアスペルガー症候群は自己愛性パーソナリティ障害のように、自分中心的な行動をとっているように見られ、この精神障害と間違われることがあります。
しかし、両者の特徴が根本的に全く似ていないません。
そのため、モラハラ酷くて悩んでいるいる人は、自己愛性パーソナリティ障害だけを疑うのではなく、アスペルガー症候群を合わせて確認するといいでしょう。
アスペルガー症候群の治療はトレーニングで障害を緩和する
効果がある薬はありません。
しかし、社会の中で暮らしていくためのスキルを高めるトレーニングなどを受けることで、コミュニケーション能力を高めていき、社会に出たときの困難を緩和する治療を行ないます。
一方、自己愛性人格障害の治療は心療内科でカウンセリングを受けたり、薬物治療などで改善していきます。
アスペルガー症候群への対応は改善できる
アスペルガー症候群の人への対応は、特徴を知り、環境を整えたり、伝え方を分かりやすくしたりすると、コミュニケーションがとりやすくなります。
アスペルガー症候群の夫や妻にはハッキリと伝えよう
夫や妻がアスペルガー症候群の場合と話し合う場合は、感情的に伝えたり、気持ちを訴えたりしても理解することが難しいので、「○○はやならないで」「△△はやってほしい」とハッキリと細かく伝えるといいでしょう。すると、相手は理解してくれやってくれるようになります。
そして、このように繰り返し物事を伝えていくと、ゆっくりですがアスペルガー症候群の方もが対応するスキルが上がり変わっていきます。
体験談元夫に感情を伝えず実践してほしいことをしたら夫婦喧嘩が減った
結婚当初は自分勝手な行動ばかりしていた元夫とは夫婦喧嘩が耐えませんでした。そのときの喧嘩は心情を伝えていましたが、全く元夫には伝わっていませんでした。
あるとき、元夫に「離していても意味が分からない。何がしてほしい。」と言われ、ハッキリと伝えたところ、要望だけは答えてくれました。
その要望に繋がる行動も示してくれると期待していましたが、そこまで発想が考えれなかったようです。
しかし、この方法を根気欲やっていたところ、脳出血で倒れる前までの5年ほどは夫婦喧嘩がなくなり、わりとコミュニケーションがとりやすくなっていました。
このように根気よく行なってくと、相手のスキルが上がり、機械的ですが、やってほしいことは自らやってくれるようになります。
また、自分自身も伝えるコツが分かり、夫婦喧嘩まで発展しないようになります。
アスペルガー症候群のことで悩んだら誰かに相談しよう
アスペルガー症候群の方との対応が分かっても、かなり根気と工夫が必要です。筆者もかなりの長い年月をかけてやりました。
最近ではこの発達障害の本が出ていますが、育児と同じでそのようにはならず、試行錯誤してもうまくいかない日もあります。
そして、だんだんと「自分自身が悪いかも」と考え始め、自暴自棄になることがあります。
そのようになった場合は、筆者は無理をせずに一人の時間を作ったり、何も考えないようにしまして気を晴らしていました。
すると、何もしなくなったことで事が心に余裕ができ、うまくいくようになりました。
このことから煮詰まるようになってきたら、自分が楽しめることをやったり、ウォーキングしたりして、リフレッシュする時間を作るようにしてください。
また、誰かに話すことで気持ちがスッキリすることがあります。とくに女性の場合は、おしゃべりがストレス発散に繋がるので、誰かに相談してみてください。
とくにオンラインカウンセリングができるココナラのカウンセリングでは、夫婦問題などを専門にしている登録カウンセラーがいるので、ご自身に合った家族への対応の方法も教えてくれます。
そしてスマートフォンやパソコンがあれば24時間時間いつでもOKなので、夫婦喧嘩して辛くなったときでも簡単な無料会員登録をするだけですぐ利用することができて便利です。
「誰かに話を聞いて欲しい」「今後の生活どうしたらいいの?」と考えたりした場合は、一人で考えこまずに、ぜひ利用してみてください。
アスペルガー症候群を知ってモラハラの対策を立てよう
アスペルガー症候群は
- モラハラする人勘違いされるが、発達障害の一つである。
- 自己愛性パーソナリティ障害の特徴とは違う
- 特徴を知ることで、ゆっくりと改善できる
この3つを押えておきましょう。
アスペルガー症候群の症状によりますが、筆者のように少しずつですが、環境や対応を変えるだけでコミュニケーションをとりやすくなります。
無理してはいけませんが、少しご自身の行動を変えて状況を変えてみましょう。
辛くなった場合は、頑張らずにココナラのカウンセリングを使うようにしましょう。