自己愛性パーソナリティ障害の人への治療はどんな方法があるの?

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自己愛性パーソナリティ障害となると、

・自己愛性パーソナリティ障害は治すことができるの?
・どのような治療方法がある?

と疑問を持った方が解決できるブログになっています。

この記事「自己愛性パーソナリティ障害の人への治療はどんな方法があるの?」を読むと、治療方法が簡単に分かるようになります。




自己愛性パーソナリティ障害者の診断は心療内科へ

自己愛性パーソナリティ障害の診断と治療方法は、主に心療・精神科で行なっています。
心療内科とは、精神症状や心理的要因からくる身体症状などの治療を行う病院で、うつ病やパニック障害、強迫性障害などの治療をしています。

自己愛性パーソナリティ障害の人は、この心療科や精神科で診断されたあとは精神治療をメインに行っていきます。
この精神治療は大きく分けて2種類あり、個人で行なう療法集団で行なう療法があります。

そして、この2種類の治療法から医師が患者の症状などに合わせて行なってきます。

自己愛性パーソナリティ障害者と医師が向き合う治療方法は4つ

個人で行なう療法は、自己愛性パーソナリティ障害の患者と医師と向き合う形のスタイルです。この治療法には4つあります。

  1. 精神分析的精神療法
  2. 支持的精神療法
  3. 認知療法
  4. 対人関係療法

1つ目は「精神分析的精神療法」です。これは医師と患者が面接する形式で行なうことが多く、患者自身が現実を分析する力と自分の心と向き合っていく療法です。
そのため、自己愛性パーソナリティ障害の方が、自分の考えや言動について省みることができる力が必要となります。

2つ目は「支持的精神療法」になります。最もスタンダードなカウンセリングです。
自己愛性パーソナリティ障害者の不安や悩みからくる苦しみ、辛さを共感することで、症状をやわらげて行く治療です。
この療法は特別な治療ではなく普段の治療のベースとなるので、治療に欠かせない患者と医師の良好な関係を築くうえで不可欠でもあります。

3つ目は「認知療法」で、うつ病によく行なわれるのでポピュラーな療法です。療法としては、誤った信念や歪められた思考パターンを修正して行くやり方です。
自己愛性人格障害者の場合は、その患者の物事の捉え方や考え方の歪みを直したり、具体的な対処法を身につけていきます。
自己愛性パーソナリティ障害者の療法としては、有効な治療と言われています。

最後に「対人関係療法」です。いかに対人関係を改善していくかを重点として治療を行なってきます。
ある関東のクリニックでは、うつ病の効果が実証されて、さらにその後他の精神科的疾患に対しての効果も確認されていると発表しています。

自己愛性パーソナリティ障害者が集団で行なう治療は3つ

集団で行なう治療は、基本、複数の患者が集まってそれぞれの抱える心の問題を話し合います。
そして、自分の心の問題を客観的に認識し、同時に困難な状況を乗り越える方法や技能を身につけることを目指していきます。

この集団で行なう治療法には3つ種類があります。

  1. 集団精神療法
  2. 家族療法
  3. 夫婦療法

1つ目の「集団精神療法」は、上記で紹介した内容です。この療法は同じ悩みを共有することによって、孤独感を緩和することができることが効果の1つとも言われています。

2つ目の「家族療法」は、自己愛性人格障害者とその家族で行なう治療です。イメージで言うと、自己愛性人格障害の家族の中に医師が入り、家族会議を行なうスタイルです。

治療法としては、家族内で起こる様々な問題を患者自身と家族で問題を解決できるスキルを身につけれるように行ないます。

家族間の問題をしこりのように残こしたままにせずに解決できることが目標にしている治療法なので、問題の原因や犯人を捜すことはしません。

3つ目の「夫婦療法」は、夫婦で行なうカウンセリングです。主に夫婦の関係が破綻している、しかけている方たちに用いられます。
治療法は家族療法と似ており、夫婦関係に関係する様々な葛藤や問題を解決に向けて行うスタイルで、夫婦が自分たちの関係性を見つめ直す良い機会になります。

自己愛性パーソナリティ障害の治療は薬の処方ある

自己愛性パーソナリティ障害者の治療として必ず精神療法を行ないますが、併せてほかの治療も行ないます。たとえば、薬の処方や入院、生活、行動の療法などです。

その中で多く併用されるのが薬物療法になります。それは、薬によって自己愛性人格障害者のつらい症状を和らげ、さらに有効な精神治療へ繋げれるからです。

自己愛性パーソナリティ障害者の処方薬は坑うつ薬など5種類

自己愛性パーソナリティ障害者の薬物療法は、症状に合わせて様々な安全な薬が医師から処方されます。主な薬は5つあります。

  • 坑うつ薬→気持ちの落ち込みが続くときなどに用いられる。
  • 抗不安薬→不安や焦り、イライラ感が強い場合に使われる。
  • 抗精神病薬→主にドーパミン系の神経に作用して鎮静させる薬のため、自傷行為など、衝動性が強くみられる場合に使われる。
  • 気分安定薬→うつ病や躁病の改善や躁うつ病の予防のために用いられる。
  • 睡眠薬→睡眠障害がある場合は使用される。

抗不安薬は即効性がある反面、依存性や抑制解除作用が出ることがあるので、できるだけ避けたい薬でもあります。

自己愛性パーソナリティ障害者に合った治療が効果がある

自己愛性パーソナリティ障害者の治療は、

  • 心療内科、精神科で行なっている
  • 医師に個々で話しを聞いてもらう治療や団体で行なう治療法がある
  • 薬の処方もある

この3つを押さえておくと、治療方針の軸が分かるようになります。
ただし、自己愛性パーソナリティ障害者の治療は確固たる治療法はありませんので、患者に合わせて他の方法を実施する病院もあります。

自己愛性パーソナリティ障害者の治療法は、難しいと言われています。このことから、長い年月をかけて本人に合った治療法を行なっていくことが一番の効果と言われています。

では、次にコチラを目に通しましょう。知っておいて損はしません。

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