離婚調停の調停委員と誰がやっているの?変更は可能?

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離婚調停するとなると、

・調停委員はどんな人がなっている?
・途中で調停委員は変更できる?
と疑問に持った方が解決できるブログになっています。
この記事「離婚調停の調停委員と誰がやっているの?変更は可能?」を読むと、家庭裁判所で行なう調停の調停委員がどのような人か、また途中で交代ができるかが分かります。




調停委員は条件をクリアした一般の人がやっている

離婚や婚姻費用の調停委員は一般の人がやっている

調停委員は家庭裁判所の職員がしていると思われますが、実は一般の人がしています。

調停委員になるためには、とくに必要な資格もとくにありませんが、調停委員は離婚調停などの家事調停だけではありません。
「お金を貸したけれども返ってこない」などといった簡易裁判所の民事調停もします。

このことから、最高裁判所から出す調停委員になるための条件の3つのうち、どれかに当てはまる必要があります。

1.弁護士資格を有する者
2.民事・家事の紛争解決に役立つ専門知識を有する者
3.社会生活において豊富な知識を有する者

この3つのどれかに該当し、さらに条件知識と人格と教養が高く、人生経験も豊富な40歳以上70歳未満という条件が加えられます。

離婚調停をする調停委員は弁護士や校長先生が任命されている!

調停では一般市民の常識を反映させるために上記の3つの条件に合わせて、2つの条件のどちらかに該当した方が選ばれます。

  • 社会生活上の豊富な知識経験や専門的な知識を持つ人
  • 地域社会に密着して幅広く活動してきた人

これら条件があることから弁護士が多く、その次に人生経験が豊富として地域の学校の校長先生や民生委員、公認会計士・税理士・不動産鑑定士・土地家屋調査士などが任命されている傾向があります。

離婚調停をする調停委員の年齢は企業を退職された人が多い

*公益財団法人「日本調停協会連合会」参照

調停は家庭裁判所が開いている平日に行なわれるので、その決まった日程に来られる方でなければ調停委員にはなれません。

そのことから働き盛りの20代~50代の方でやっている方は、ほとんど見かけることがなく、会社勤めを退職された60代以上の方が務めています。

また、社会経験が豊富という選考基準があることから、比較的に年齢が上層になる傾向もあります。

離婚調停をする調停委員は2年の任期期間がある

調停委員には任せられた期間があり、2年と決まっています。大体が4月1日、または10月1日から始まります。

ただし、期間が満了した後も、もう一度調停委員として就くことができるので、中には10年や20年のベテランの調停委員もいます。

離婚調停をする調停委員は報酬が支払われる

調停委員には、報酬が支払われます。

  • 1件(半日):8,650円
  • 1日の上限額:17,250円

この金額を見ると高額な給料と感じますが、調停委員としての仕事は毎日ではありません。
このことから、20代~40代の方が調停委員として生活していくことは難しいので、会社を退職した方が多い傾向もあります。

また、調停委員の任期期間がベテランだったり、前職の肩書きが良かったとしても、上限が決まっているので上がることがありません。

離婚調停の調停委員を途中で変更することはできない

離婚調停する調停委員は男女1名ずつのペアになっている

離婚までの生活費の請求や離婚、養育費などの調停は、意見の偏りをなくすため、原則、任命された男女1名ずつ計2名の調停委員が同席して、話をまとめ進めていきます。

2名の調停委員は申立者が選んで決めることはできず、家庭裁判所が担当の調停委員を決めます。

調停委員にもさまざまな人がいます。そのため相性の問題もでてきて、何度も調停をしても「何度話しても意見が合わない」「この人の考え方が合わない」といった調停委員と合わない問題がでてきます。

筆者自身や離婚調停の経験した人に聞いても、この問題に当たりました。

しかし、現在の日本の法律では調停委員と当事者が親族関係であるといった関係ではない限り、途中で交代することは認められていません。

離婚調停をする調停委員と合わなくてもクレームや文句はNG!

何度も調停をしても調停委員と話が合わなかったとしても、クレームや文句は言わないようにしてください。

なぜなら、調停委員が変更されることはありませんし、逆に苦情を出すことで調停委員への心証が非常に悪くなるだけだからです。

そして、調停委員の背景には家庭裁判所の裁判官がいます。調停は必要に応じて、調停委員と裁判官が相談しながら進めていきます。

筆者の場合は元夫の弁護士が書類や回答を出してこなかったりと何もせずに意見だけ言ってくるので、毎回事前に調停委員が裁判官と相談し進めてきたり、途中、調停を中断して裁判官と話をしに行っていました。

このように裁判官と調停委員は連携して調停を行っているので、ご自身が文句やクレームなどを言うとそのままで伝わってしまい、今後調停を進めるるときに不利になっていく可能性もあります。

調停委員が相手の味方になって話が通じない

何度も調停を行っても、調停委員が相手の肩を持つように話を進めていくことがあります。現に筆者もその経験者です。

その場合は、調停委員にきちんと提案してきた理由を聞いたり、どうして自分が合意できないか説明するといいでしょう。

それでも、調停委員がご自身の主張を理解してもらえずに、相手の味方ばかりしていると感じたり、意に沿わない和解を強引に進めようしたりする場合は、調停を不成立で終わらした方がまだいいかもしれません。

その選択をした場合は、調停委員に和解できない理由を調停員にきちんと伝えておきましょう。

不成立にするからといって調停を無断で欠席することだけは絶対にしないでください。故意に欠席すると、家庭裁判所への印象が悪くなり、審判や裁判に発展したときに不利になる可能性が高くなります。

調停委員はをよく知ることで有利な離婚調停しよう

調停委員は

  • 家庭裁判所の条件をクリアした人が選ばれている
  • 相性が合わない場合でも文句はNG

この3つを押えておきましょう。

わりと年配が多い調停委員が行なっていることから、今の時代の家庭環境や考えて方が異なり、合わないことがただあります。

たとえ自分に不利になるようなことを言われたとしても、感情的にならないようして、いずれ自分の味方になってもらうという気持ちで話すようにしてください。

それでも、調停委員とは話し合うことに厳しいと思った場合は、弁護士に一度相談してみましょう。

では、次はコチラに目を通しましょう。知っておいて損はしない情報です。

弁護士を探したいなると「どうやって探すの?」「探し方のコツはある?」と疑問に持ったが解決できるブログです。 この記事を読むと、失敗しない弁護士の探し方が5分で分かります。 なぜなら、筆者が離婚の経験談があるからです。
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